個人が自分のために住宅を新築する機会は人生の中でそうそうあることではありません、しかし、この作業は時間と体力がかかる大変なものでした。
私は、現在これらの作業にかなりの時間をかけて調査をおこないました、この経験を次回自分の住宅を作るときのためにまとめたものです。
私は建築は本業ではなくまったくの素人であり、以下の文章も
私が個人的にまとめたものです。
また、私の個人的な主観も入っています、素人のまとめたノート
とご理解ください。
また、このページには問題点などを列挙しているため住宅メーカー
のイメージを誤解されないためにひとつお断りしておきますと
今回お願い致しました住宅メーカーの各担当者の方たちは非常に
良く私達の意見を聞いていただき、打ち合わせに関しても積極的に
誠意をもって行なっていただきました。
東京都練馬区、西武池袋線大泉学園駅より徒歩4分程の住宅地、約40坪。
どこの営業マンもライバル会社との比較しかせず非常に不満に思いました。
初めて住宅を建てようとする人間に取っては自分の価値観を形成してからでないといくら見積書を見せられても判断することは出来ないです。
また、住宅建設のコストの詳細が理解しにくい現場の見積では納得ゆく説明を受けるだけで双方共非常に労力を使うことに
なってしまいました。
各メーカーから提出される見積のシステムがまったく互換性が無いのも見積書を読むための時間を浪費する大きな要因だと思います。
この問題は本当によく分かりません、もう少し購入する人の立場にたった
見積のシステムを検討し
てもらいたいものです。
私は、住宅金融公庫の借入を自分で手続きしました。
住宅金融公庫の申込用紙は銀行の窓口で数百円で購入することができ所定のフォーマットに従って記入するだけなので特に難しいことはないと思います。
分からない所は銀行の担当者の方に聞いて作成しました。
住宅金融公庫の申込を行なった時点で発注先の業者を決めることが
出来なかったため特定の業者に申込手続きをお願いしたくないという状況のため自分で申込を行ない、
この結果金利の(3.10%)で申込をすることが出来ました。
木造軸組み工法
ツーバイフォー
軽量鉄骨
重量鉄骨
どの工法を取っているメーカーもみんな自分の工法が一番優れていると
いう資料を持ってきてくれるのですがこれはなかなか判断する事は難しい問題ですね。
木造のメーカーは火災の時に鉄骨は曲がってしまい危険なために
消火活動も制約を受けると言い、一方鉄骨メーカーは燃えない材料であることを強調しておりました。
個人的には柱の間隔を広くとれ壁を自由に配置できる重量鉄骨に構造的な魅力を感じたのですが、コストと敷地の制約から来る
建物の細かい形状の調整のため木造軸組み工法に致しました。
高機密高断熱住宅
設備
空調
この設備の見積もなかなか労力を必要とするところです、なにしろ
購入する商品点数の多さ
とシステム構成が自分の要求にあっているのか
提案されたシステム構成は妥当なものかを
検討するために苦労しました。
床暖房の話は東京ガス、照明関係は松下電工、キッチンは、、、と
建築業者以外に各工事
担当者と個別に打ち合わせる必要があり なんのためにメーカーに建築をお願いしたのかと
疑問がでております。
ここが、今回の住宅をたてる目的の一つです。
情報化に関しては最低限の設備を建設時に行なっておきたいため各部屋およびトイレ、洗面所、キッチン、玄関等々に
カテゴリー5のケーブルを3本一組で配線することを計画しております。
これらのケーブルは1Fと2Fに設けた配線収容スペースに一旦まとめパッチパネル等を利用して家庭内のネットワークを構築する予定で現在住宅メーカーと光ケーブルまで敷設することが可能な配管を取り回す事が可能かどうか検討を行なっております。
カテゴリー5を3本まとめているのはコンピュータ、ISDN、内線通話のような別々用途に自由に組み合わせを変更出来るように同じコネクタを利用し配線収容スペースのパッチパネルで用途を変更するためです
いろいろ見積を頂まして内容と価格を検討した結果ある住宅メーカーへ
建築をお願いすることに致しました。
住宅の形式は、木造軸組み3階建て、窓はすべて断熱仕様の複層ガラス建物自体は特に気密構造とはせず一般的な断熱基準のものとしました。
契約後日影の問題で大きな間取りの変更が生じました。
これは当初コンピュータを使用せず日影の計算をしていたため
3階部分の間取りにかなり制限があるという思い込みで
設計をしていたもようで、こちらから細かい条件や計算方法
等の質問を繰り返し行なったところやっとコンピュータで
計算を行ないました。
その結果当初問題になると思われていた3階部分は殆ど問題無いことが判明し3階に部屋を1部屋追加することが出来ました。
このための間取りの変更に要する時間は計画全体の遅れの要因の
一つとなっています。
また、階段の踊り場の板の配置についてもかなり計画が進んだ
段階で修正を行ないこのため全体の間取りに影響がでてしまいました。
階段は1ー2階と2ー3階共にコの字形のもので中間で180度方向が
変わる部分があります。この部分を当初5段の割付がされており
段数も14段となっており説明を求めたところ、「3階建ての標準階段
です」との解答でした。
これは3階を建てる家は敷地が狭いため階段スペースをなるべく
小さくとるための方法だと言うことですが私は階段の危険を考え
踊り場は2枚の正方形のみ段数も15段に変えてもらいました。
内部構造の立体模型を持ってくるわけではないので家が出来てから
こんな急な階段だったとわかったら建築途中で工事が中断していたかも
しれませんね。
いよいよ着工か?
着工までの手続き
1996/05/01 建築確認の看板を出す
1996/07/20 建築確認の申請を出す
第一種住宅専用地域、区条例の規制、準防火地域と
規制が厳しくさらに日影図の提出等
が必要で建築計画の 看板を出して2カ月以上経たないと建築確認の申請を
出せない場所
なので時間がかかりました。
1996/08/ 建築確認が取れる
1996/09/04 整地工事開始
1996/09/09 基礎工事開始
各部屋と廊下、ベランダなど床の切れ目の段差を全てチェックしました
また、住宅メーカーの方からいただいた設計書の図面を平面図と立面図をそれぞれOHPシートにコピーして必要な部分を切り出し、平面図に垂直に展開図を接着するという方法で透明な立体模型を作成しました。
この方法はコストもかからず簡単に作れますのでお勧めです。残念ながら当時作成した模型が引越しの際に行方不明(多分捨ててしまった)のためご紹介出来ません。
その他気がついた点
設計段階での図面だけでは完成イメージが不足するので
もう少し頑張ってプレゼンテーションレベルまでは努力してほしい。
このため私は virtus社の簡易CADソフトを購入して自分で3D
イメージを起こしました。
設計担当の方は設備は自分の仕事では無いと思っているようですが設備がなければ家は完成しないわけでもう少し設備についての知識を
もって欲しいなと思いました。
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