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フル2線式リモコン配線システムの選択と工事について


今回松下電工のフル2線式リモコンシステムを導入することにいたしました。 このシステムは照明などのLANシステムのようなもので一箇所に リレーボックスを設置しそこへ照明などの100Vの配線を集中させ コントロールは1対のケーブル上に配置したスイッチによりおこなうもの です。

システム概略図

今回は全ての照明と一部のコンセントをこのシステムに収容し 1階玄関と2階リビングの2箇所に全ての状態を表示および設定できる パネルを取付けました、これにより外出時に消し忘れのチェック をするために階段を昇り下りせずにすむことを目的にしております。

また、スイッチが物理的に照明器具と接続されていないため 照明システムの変更やスイッチの場所の変更が容易にできる ます。

床暖房のコントローラとフル2線リモコンを接続するためのパーツおよび フル2線リモコン用4連スイッチ

(右上が床暖房のコントローラ、左下の2連の部品が接続ユニット、右下の 4連スイッチがフル2線リモコン用4連スイッチ)


このシステムについても住宅メーカー設計担当者およびシステムの工事 業者の知識不足が問題となりかなりの時間をさく必要がありました。

これらの新しい設備に関しては十分な打ち合わせを行なって工事を はじめないと基本的なところで思い違いがあると取り返しのつかない ことになりますので機器メーカーの方などに直接話を聞き可能ならば 打ち合わせに参加してもらうことをおすすめします。

このフル2線システムのプログラムはハンディ型の書き込み機 で個別のスイッチおよび68連スイッチパネルに書き込み読みだしを行ないます。

プログラム端末と壁面のスイッチとは光インターフェースで結ばれていますので ハンディー端末をスイッチの受光素子に向けるだけで読み書きができます。

等のプログラムを組み合わせて我家では次のようなプログラムを組んでいます。


その後このフル2線リモコンシステムをPCから制御するインターフェースが 発売されていることを松下電工の方に教えていただきましたが 定価が30万円もするとのことで躊躇しております。
しかし、このインターフェースがあればWEBクライアントからグラフィカルに 家庭内の電気製品を制御できるのでぜひ試してみたいアイテムです。

松下電工さん!家庭向けに考えてくれませんか?


また、自宅を建てる際にニューヨークで仕事をしている親戚から X10システムは入れないの?と聞かれて調べてみましたら米国では このような家庭内の制御システムではX10という名称の規格があり 普及しているとのこと。
さっそく米国出張の際に商品を見て、カタログなども仕入れてきたのですが 日本でそのまま使用することが出来ないものとわかりました。
興味のある方は一度「X10」という名称で検索してみてはいかがですか。
新しい設備を導入する場合、設計担当者の知識が不足していると 思った時点で設備メーカーの技術担当者と打ち合わせをしましょう。

工事報告:今回このシステムと接続したものはほぼ下記の通りです。

1F玄関照明
1F廊下照明
1Fマシンルーム照明1
1Fマシンルーム照明2
1Fマシンルーム照明3
1Fマシンルーム照明4
1Fマシンルーム照明5
1Fマシンルームエアコン1接続予定
1Fマシンルームエアコン2接続予定
1Fマシンルーム床暖房
1Fトイレ1(来客用)
1Fトイレ1(来客用)温水パネル暖房器
1Fトイレ1(来客用)ウォシュレット
1Fトイレ2(プライベート)
1Fクローゼット1
1Fクローゼット1エアコン接続予定
1Fクローゼット2
1F屋内駐車場
1F屋内駐車場前センサーライト
1F玄関前センサーライト
1F1階〜2階階段照明
2Fリビング照明1
2Fリビング照明2
2Fリビング床暖房
2Fリビング前バルコニー照明
2Fリビングエアコン
2Fリビング電気ポット、コーヒーメーカー用コンセント
2Fキッチン照明
2F洗濯室照明
2Fキッチン洗濯室床暖房
2F洗面所 and トイレ3
2F洗面所 and トイレ3エアコン
2F洗面所 and トイレ3ドライヤー用コンセント
2F浴室
2F主寝室照明
2F主寝室前バルコニー照明
2F主寝室エアコン
2F2階廊下照明
2F2階来客用洗面台照明
2F2階〜3階階段照明
3F子供部屋1照明
3F子供部屋1エアコン接続予定
3F子供部屋1床暖房
3F子供部屋2照明
3F子供部屋2エアコン接続予定
3F子供部屋2床暖房
3F納戸1照明
3F納戸2照明
3F3階バルコニー照明